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◆巡拝用品
・白衣(笈づる)
・金剛杖
・菅笠
・輪袈裟
・数珠
・経本
・納経帳
・納め札
・線香・ろうそく
・着火具
・持鈴
◆歩行・日用品
◆キャリアー
◆衣類
◆ユーティリティ
◆キャンプ用品
◆その他
 

巡拝用品

白衣(笈づる)

長袖(大体の人には七分袖になってしまう)と、袖無しのものがあり、袖無しのものを「笈づる」と呼びます。お遍路中に着るには、この笈づるが最適です。車で廻る場合は、エアコンなどでの気温調節が出来るので、長袖でも問題ありませんが、歩いたり、自転車、単車で廻る場合には、温度調節、特に暑さ対策が大切になります。最も暑いときのことを考えると、半袖の吸汗・即乾素材のTシャツと笈づるの組み合わせがベストです。さらに、洗濯後の乾きやすさから考えても、袖があるものより早いでしょう。(寒さに対しては重ね着で対応できます。)また、素材も、洗濯後の手間などを考えれば、綿100%のものより、テトロンなどの化繊混紡がベターです。
これは、1番札所を始め、四国各地で購入できるほか、近所の「仏壇・仏具店」でも手に入ります。また、通信販売では、香川県の詠智会さん(TEL0120-459-882)
が、インターネットなどで送料無料で販売されています。
ただし、最近、大工さんが着るようなベストで、白色のものの背中にご宝号の入ったものがありますが、これは、便利そうですが、美しくありません。白衣の代用とは、考えない方がよいでしょう。歩きや自転車の場合は、重いザックを長時間背負うことになります。この時の肩の負担を軽減するために、石原の場合は、この笈づるの肩の部分の内側にパッドを縫いつけておきました。(面ファスナーで取り外し可)これは、アウトドア・ウエアなどで使われているアイデアですが、出発前に購入するのなら、採用された方がよいと思います。

金剛杖金剛杖の胴の部分に安全のため反射テープを
この、金剛杖と白衣は、お遍路ではどのような廻り方でも必須アイテムだと考えられます。これも、白衣と同じところで手に入りますが、種類がいくつかあります。ただ、体重がかかることもある実用品ですから、あまり細いものはお勧めできません。また、般若心経が入っている必要もありません。それよりも、胴の部分には、何カ所か「反射テープ」を貼っておきましょう。何カ所も出くわす、真っ暗なトンネルで、あなたの身を護れます。上部には、五輪塔を模した刻みと梵字があり、そこを金襴のカバーで覆うようになっています。ほとんどの人は、このカバーのまま、そこを握っていますが、中で杖が動いて不安定です。購入したら、カバーの下端を中心に、上下で20〜30pをロープできつく巻いて、グリップを作りましょう。

ロープを巻いて安定したグリップを

そして、ロープの端は、手首に回せるような輪を作っておくと、杖を取り落とすことが無くなって安全です。歩くときに握る位置は、道の勾配に合わせて、上下させましょう。ほとんどのカバーには鈴がついていますが、これを止めている紐は糸のように細く、すぐに切れてしまいます。そこで、ロープを巻くときに、予め外しておいて、鈴の紐穴にキーホルダー用の金属リングなどを通し、ロープの結び目に止めるとよいでしょう。鈴を鳴らしながら歩くのは、地元の人に「ここにお遍路さんが居ますよ。」というアピールになると同時に、歩きのリズムの目安にもなり、良い事だと思います。
休憩後などの歩き始めは膝の柔軟性が低下しているので、1歩ずつに1突きして、ゆっくり歩き出し、徐々にスピードが乗ってきて足運びがスムースになれば、4歩1突きのリズムが、無理のない歩行につながります。
「橋の上では杖を突かない」というルールがあります。これは「御大師様の野宿」にまつわる「十夜ヶ橋ルール」と呼ばれ、皆がかなり厳格に守っています。これに加えて、歩道の排水溝など、穴のある場所でも突かないということを癖付けしましょう。穴に杖先が落ち込み、思わぬ急制動で怪我などの事故につながります。
杖は御大師様の分身と見なされ、宿でも床の間・上座に立てかけるなど、大切に扱われますが、時々、歩いているときに引きずっている人を見ます。美しくないばかりでなく、疲労を誘うので、止めたいものです。
自転車、単車の場合は、運転中は使わないので荷物になりますが、駐車場から境内までの間だけでも使いたいものです。

菅笠耳が収まる輪を作ります。
これは、単車の人には不要でしょう。ヘルメットを脱いだら、白っぽい帽子でもかぶるか、日本手ぬぐいで姉さんかぶりでもしておけばよいでしょう。ただし、歩きや自転車のお遍路さんには、非常に重宝なものです。帽子より風通しがよく、蒸れないのと、日差しをよく遮るというほかに、雨具としても優れています。
この菅笠は、傘の本体と、五徳といわれる、頭に止める台輪で出来ていますが、ほとんどの製品は、この2つの部品を4カ所ほど、ビニタイという針金で止めているだけです。また、あご紐も、細いものが簡単に付けられているだけです。そこで、これを入手したら、まず五徳を本体に、凧糸など丈夫なもので全周にわたってしっかりと付け直しましょう。さらに、紐も、時代劇で見る笠のように、耳が収まる輪を2カ所作り、そこにあごを止める紐を付けるようにすると、風にも強くなり、被り心地も向上します。 [菅笠の補強を写真で見る]
さて、この菅笠も、サイズや種類がいくつかありますが、笠本体の大きさは小さい方が優れています。というのは、後の部分が、背中のザックと干渉することが多いからです。また、歩いていて、横を大型車などが通過したときの風圧でとばされることも考えなければなりません。重さというのも大切なエレメントです。それらを総合すると、小さいものが使いやすいという結論が出ます。ただし、五徳にもサイズがあり、頭にしっかりあったものを選ばなければいけないのに、小さい台座のまま、頭に乗せているだけという方を多く見かけました。いくつも被ってみて、納得いくまで選びましょう。
ほとんどのものは雨天用のビニールカバーが付いていますが、雨の時以外はレインウエアと一緒にしまっておきましょう。

輪袈裟
歩きの場合、よほど信仰心の篤い方以外は要りません。ザックを降ろすときに引っかかって首吊りになったところを目撃したことがあります。「お遍路さんのネクタイ」といわれますが、歩きや自転車、バイクの人は、ノーネクタイでご容赦いただきましょう。

数珠
信仰の度合いで判断しましょう。無くても、誰一人咎めることはありません。

経本経本はコンパクトなものを
すべて暗記していても、見ながら読経するのが本来のマナーです。ただし、大げさな経本でなくても、ほとんどのガイドブックには必要なご宝号や光明真言、般若心経が掲載されていますので、これをコピーしてビニールポーチなどに入れておくのも方法です。ともかく、少しでも軽く・小さくを基本に考えましょう。

納経帳納経帳もコンパクトなものを
後々のお遍路記念になるものですから、メモ帳のようなものはだめでしょうが、出来るだけコンパクトなものを選びましょう。写真やイラスト、ご詠歌などが入ってページ数が多いものより、シンプルなものがベターです。ただし、掛け軸や、白衣に御朱印をいただく方は、納経帳は要りません。

納め札
巡拝の回数によって色が変わります。初めてなら白地です。名前を書くところがありますが、予め多い目に書いて用意しておきましょう。ただし、名前以外の、住所などは、個人情報であり、悪用された事例もあるそうですから、あまり細かくは書かない方がよいでしょう。私の場合は、都道府県名までしか書いていません。常に10枚ほどを書類ファイルをジャストサイズに切った物に挟み、取り出しやすいポケットに入れて、後は線香やろうそくと一緒にしまっていました。お接待を受けたときなどにお渡しするときは、名刺交換の時と同じように扱います。「巡拝パック」や「納め札鋏」なども販売されていますが、歩きや自転車のお遍路さんには評判が芳しくありません。邪魔になるようです。
ケースに入れるなら邪魔にならないコンパクトなものを 左:100回以上巡礼した人が使う錦の納め札 右:1〜4回は白の納め札。納め札は巡礼の回数により色が異なります。

線香 ・ろうそく
四国全県では1000件ほどもあるコンビニ、100円ショップ、スーパーなど、どこででも手に入りますので、多く持って歩く必要はありません。破損しやすいので、硬質のペンケースや、釣具屋などにあるプラスチックの小物入れなどに入れて持ち歩くと良いでしょう。いよいよ無くなれば、少々割高ですが、札所でも売っています。

着火具チャッカマンタイプを選ぶと便利です。
普段からたばこを吸う方で、オイルライターやターボライターなど、屋外でも火を着けやすいものを使っている場合は、それで流用できます。新たに買い求めるなら、100円ショップで「チャッカマンタイプ」の、首の長いものを選ぶと便利です。

持鈴
歩きや自転車などの場合、要りません。

 

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